Eno.205 青木祥太

◆エピローグ

あれから、船旅を終えて。

実家に戻ってきた俺は、もってきてた財宝を早速お金に換算し、
専門学校に入るためのお金をやりくりして。

色々親父に心配かけられたり、母親や姉ちゃんに小言を言われたりしたけれど。

「は~~~、つっかれた。
 家って、こんな賑やかだったっけ……」



ようやく、自分のベットへと倒れ込み、
手持ちのスマートフォンを眺める。

そこには、あの島で、世話になった人達の写真と。
連絡先が写っている。

「……まずは、あいつから、かな」




俺は、お手製の黒猫のぬいぐるみを抱えつつ。
メールを立ち上げて、連絡先を入れて。


ぷらすへと、連絡を取ろうとするのだった。