その後の、スイと言う名前の少年の話。
どうにかと島から出て。 いくらかの荷物を詰めて持っていって。ついには船で何人かを見送って。
――そうして、あの島に流れ着いてから何度目かの朝日を迎えて少したった頃。
今俺は旅をしている。
元いた所、と言われても俺の元いた所は分からないからな。
そうそう、俺だけじゃなく、
ビスケットもついてきている。
二人旅ってのも楽しいな。
で、今の場所なんだが…平和そうな場所だ。
歩きやすい道に、水や食べ物には困らなさそうで
舗装された川沿いに桜が咲いている。
ああ、あと空が綺麗だ。
あの島のような暑さは…どうだろうな。
今の所は無い。
暫くしたら、また違う世界に飛ぼうと思う。
未知のものも、壮大なものも見せたい。
どこにでもついて行く、って言われたんだ。
楽しい思い出が沢山積み重なっていけばいいなと思う。
あの島での出来事が懐かしくなる時も来るだろう。
その時は2人で笑顔で思い返すんだ。
しっかりと手を繋ぐ。
長い永い旅は始まったばかりだ!
微笑んだ。
――そうして、あの島に流れ着いてから何度目かの朝日を迎えて少したった頃。
今俺は旅をしている。
元いた所、と言われても俺の元いた所は分からないからな。
そうそう、俺だけじゃなく、
ビスケットもついてきている。
二人旅ってのも楽しいな。
で、今の場所なんだが…平和そうな場所だ。
歩きやすい道に、水や食べ物には困らなさそうで
舗装された川沿いに桜が咲いている。
ああ、あと空が綺麗だ。
あの島のような暑さは…どうだろうな。
今の所は無い。
暫くしたら、また違う世界に飛ぼうと思う。
未知のものも、壮大なものも見せたい。
どこにでもついて行く、って言われたんだ。
楽しい思い出が沢山積み重なっていけばいいなと思う。
あの島での出来事が懐かしくなる時も来るだろう。
その時は2人で笑顔で思い返すんだ。
しっかりと手を繋ぐ。
長い永い旅は始まったばかりだ!
微笑んだ。