Eno.112 【空繋ぐ機装魔導師】七曜

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 それから、数週間後……
 桜の季節を越え、新たな物語が幕を開ける

 かつて憧れた祖母の背中を追いかけながら
 かつて兄を討った銃士の青年に思いを馳せながら

 新たな衣装と黒曜石のナイフを揺らし
 全ての戦士達への喝采を胸に秘めて、魔導師は不敵に微笑んだ

 幾つもの戦いが綴られる戦場
 熱狂する観客達の声

 憧れは胸を焦がし、やがて夢となる
 そして今、その夢は現となる一歩を踏み出すのだ


「……ほらね。やっぱり会えた!」