桜並木を通って20分
船の上で、先輩に噛まれた。
もちろん合意の上というか、そもそもそういう約束があったからなんだけど。
そのときの、ひとつ。

……噛み痕がひとつ、熱を仄かに持ったまま、いつまで経っても消えない。
最初は何か悪い病気にでもなったのかと思ったけど、どうもそんな感じではなく。
むしろもっと……何か……。
言うなれば、加護のような、お守りのような、そんな気配を感じる。
何か細工をされているのだろうか?
そんな細工をできるとしたら……烏丸先輩は、何者なんだろう?
その謎も、追々分かっていくかもしれない。
両親に頼み込んで、ちゃんと相談もして、
先輩の家に居候させてもらうことになったのだ。
流石に一緒に暮らすとなれば、多少の秘密も分かるんじゃないかな。
分からなかったらそれはそれで。一緒に暮らせるってだけで嬉しい。
家も学校に近くなることだし、
これからはスクーリングのときにもちゃんと学校に通えるようにがんばらないと。
無人島生活で半ば強制的に人に慣れたから、前より少しは外にも出られるはず。
部活にも、少しは顔を出したいな。
扉を開けた向こう側。
こんなに賑やかで、忙しないものだなんて、ずっと忘れていた。
たまには疲れて座り込むこともあるだろうけど。
大丈夫。
みんな、それを笑ったりしないよ。
だから、大丈夫。
さあ、いってきます。
もちろん合意の上というか、そもそもそういう約束があったからなんだけど。
そのときの、ひとつ。

……噛み痕がひとつ、熱を仄かに持ったまま、いつまで経っても消えない。
最初は何か悪い病気にでもなったのかと思ったけど、どうもそんな感じではなく。
むしろもっと……何か……。
言うなれば、加護のような、お守りのような、そんな気配を感じる。
何か細工をされているのだろうか?
そんな細工をできるとしたら……烏丸先輩は、何者なんだろう?
その謎も、追々分かっていくかもしれない。
両親に頼み込んで、ちゃんと相談もして、
先輩の家に居候させてもらうことになったのだ。
流石に一緒に暮らすとなれば、多少の秘密も分かるんじゃないかな。
分からなかったらそれはそれで。一緒に暮らせるってだけで嬉しい。
家も学校に近くなることだし、
これからはスクーリングのときにもちゃんと学校に通えるようにがんばらないと。
無人島生活で半ば強制的に人に慣れたから、前より少しは外にも出られるはず。
部活にも、少しは顔を出したいな。
扉を開けた向こう側。
こんなに賑やかで、忙しないものだなんて、ずっと忘れていた。
たまには疲れて座り込むこともあるだろうけど。
大丈夫。
みんな、それを笑ったりしないよ。
だから、大丈夫。
さあ、いってきます。