Eno.166 セロカ・ネイ

エピローグ:大量の解析物とその結果

ジーランティスから帰還した僕は、早速持ち帰った品々の解析作業に入った。

そして、それらのいずれもが吸収元と思われる世界の代物と同一だという結果を得た。
ギザギザの野草も、円筒状のきのみも、どこにも植物要素などなかったのだ!!

雨水も空気が綺麗な土地に降る、至って普通の雨水でしかなかった。
あやしいキノコも人工栽培を試みてみたものの、尽く失敗してしまった。

ジーランティスの世界特性の力で非力な僕が肉体労働出来たのと同じように、これらもジーランティスの世界特性で植物性や謎の中毒性を得ていたのだろうか。

これはやはり、ジーランティスの世界そのものをもっと研究しなければならないようだ。

「今度は呪文詠唱失敗しないからね。ふたりで行こうね

「アンタ、余所者感あって寂しかったんじゃないのかよ?」