Eno.160 グレイテスト光之進

最上級の波、グレイテスト波

僕はメカやガジェットが大好きだ。
ARやVR技術が身近なものになっていただきたいくらいには好きだ。
好きであるあまり、機械弄りやプログラミングをするようになった。
そして、自分でガジェットを開発することにも成功した。
他人の力あってのものではあるが、その中でも最近はお里スカウターが自信作だ。
お里スカウターはあらゆるお里を見通すことができるAI搭載のスカウターだ。

僕はこの力を最近試し続けている。
商品の原産地を看破したり、今日だって船に乗って釣った魚がどこで生まれたのかを知ろうとしている。
太平洋の魚は海流に乗ってきているから、意外なところからやってくるんだ。

……フゥン、このマグロは南極からか。

そういえば、学校は大丈夫かって?
フハハハハ!どうしてそんな質問をするんだい?まあいいだろう!
なんと僕は流島高校という学校の通信制に通っているんだ!

ザブン……

(概略)……で、僕は通信制だからレポートを定期的に提出すればいいから、こうやって暇で漁師の船に乗せて貰ってるワケだ!
船酔いはままあるが、魚のお里を知るのはかなり価値があるn「兄ちゃん!あれを見てみろ!」

ザブン……


………えっ?



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駄目だっ……波が高すぎるッ!!!

そうこうしている内に船は激しく揺れ、転倒した。
甲板上の僕は放り投げ出され、海にどぼんと落ちていった。
辛うじて浮き上がった僕は水上に出した顔が呼吸をしながら溺れている。
辛いがこうしていれば助けは来るだろうと読んでね。
そこまでは、なんとかなるはずだったのだが。

ザブン……

ま、まさか!あるのか!『第二波』がっ!!

ままずい……人生が終わる、来るなァ~~~~~~!

グワーーーーーー!!!!!







ガハッ………

ゴホッ………

…………………