序章
ギルド組合会長から伝言があると、ギルド管理補佐官である"ジルベール"に呼び出されたのは、まだ寒さの残る春先のことであった。
「では、まだ仕事がありますので私はこれで。」
ジルベールは僕に一冊、書類を残して帰って行った。
大まかな内容はこうだ。
「貴方の実力を見込んで、以下の内容を依頼する
絶海の世界の更なる調査と、漂流者の手助け
――詳しい話はエイデルに聞くといい。」
流石にお上の依頼は断れまい。僕は、一度かの世界にたどり着いたというエイデルを尋ねに行った。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
数日後。
僕の元に、栄治がやって来た。わざわざ隣世界から来て頼むこととは、なんだろう?
「あの…オズさん、絶海の世界行くんですよね
それで、もう一つ頼みたいことがあるんです。」
「――――あの世界のサメの有無を、調べてほしいんです」
「そりゃどうしてだ?海なんだから、サメなんて当たり前にいるだろ」
「違うんです。最近この世界群でよく聞くじゃないですか――時空を超えるサメの噂。
流石にいないとは思うんですけど、この辺以外の世界に行ってないことを調べてきてほしいんです。
俺もついて行くんで、どうか頼まれてくれませんか…?」
「ああ、それくらいお安い御用さ。
……僕と一緒に、漂流者の手助けをしてくれるならな。」
まさか見知った顔だらけになるとは思いもしなかったな、この時は!
「では、まだ仕事がありますので私はこれで。」
ジルベールは僕に一冊、書類を残して帰って行った。
大まかな内容はこうだ。
「貴方の実力を見込んで、以下の内容を依頼する
絶海の世界の更なる調査と、漂流者の手助け
――詳しい話はエイデルに聞くといい。」
流石にお上の依頼は断れまい。僕は、一度かの世界にたどり着いたというエイデルを尋ねに行った。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
数日後。
僕の元に、栄治がやって来た。わざわざ隣世界から来て頼むこととは、なんだろう?
「あの…オズさん、絶海の世界行くんですよね
それで、もう一つ頼みたいことがあるんです。」
「――――あの世界のサメの有無を、調べてほしいんです」
「そりゃどうしてだ?海なんだから、サメなんて当たり前にいるだろ」
「違うんです。最近この世界群でよく聞くじゃないですか――時空を超えるサメの噂。
流石にいないとは思うんですけど、この辺以外の世界に行ってないことを調べてきてほしいんです。
俺もついて行くんで、どうか頼まれてくれませんか…?」
「ああ、それくらいお安い御用さ。
……僕と一緒に、漂流者の手助けをしてくれるならな。」
まさか見知った顔だらけになるとは思いもしなかったな、この時は!