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ルールブック

■ もくじ

■ あらすじ

20XX年、とある博士は『宇宙の外側にある世界』を見つけてしまいました。
一つだけではありません。数多の世界はひしめく泡のように連なっていたのです。
それは、テレポーテーションの実験の最中に偶然発見したものでした。


あくる日、博士はあるものを開発しました。
世界を跨いで交信できて、転移や未知の環境にも耐えられる、画期的な通信機群を。
博士はそれを『H3110(ハロー)』と名付けて、数多の方向へと飛ばしました。
これできっと、色々な世界の様子が探れるはずです。


多くはおそらく無駄になれど、きっといくらかは異世界人が拾ってくれるはず。
博士はそんな根拠のない確信と期待を胸に、通信機の中継機を構築しています。


でも、博士は細やかな誤算をしていました。
……異世界人は、当然ながら異世界の言葉で話すのです。

■『H3110(ハロー)』

片手で持てる大きさの、カメラの付いた小ぶりな通信機。
異世界への跳躍に耐え世界間を量子通信で繋ぐ、画期的なコミュニケーション機器。
異世界人の文明力が低くても分かるように、いろんな使い方説明がくっついている。
ユニバーサルデザインを意識してか、様々な形状のものが制作されている。


……ただし、当然ながら翻訳機能までは付いていない。
そのため異世界の言語は研究室の中継サーバーを介して、リアルタイムで解読が試みられるが、
多くの発信が通信機の出力不足で半端に終わるため、断片の文字列が送られてしまう事態となっている。
発声不可環境に備えてタッチキーボードなども付いているが、これが異世界人に使えるかは不明。


H3110に蓄積される『こんにちはポイント』は、いわば出力のようなもので、
高ければ高いほどより多くの情報量を送信することができる。
こんにちはネットの限界もあり、蓄積できるこんにちはポイントの上限はあまり多くない。

無理な運用をすると、一時的に通常より少ない情報量しか送れなくなることも……

■『こんにちはネット』

██教授が開発した新しい言語翻訳アルゴリズム。
インプットされた7000以上の言語から照らし合わせた上で、声や文体から感情などを読み取り心理を紐解くことで、
極めて精度の高い翻訳を実現する画期的なシロモノ。
キャッチコピーは『"こんにちは"で繋がる世界』。

アルゴリズムは凄いのだが、肝心の搭載されているハードウェアと環境がよろしくなく、
絶え間なく流れてくる異世界言語に対してはあまりに無力。

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