RECORD

Eno.478 フィールリーンの記録

とある小説家の手記

もう後がない。何か書かなければ…書かなければ…。
何でもいい、一人でも構わない。誰かの心に残るような作品を…。

ー書き殴られた文字がぐちゃぐちゃに塗りつぶされているー

登場人物
名:フィールリーン
外見年齢:14〜15
容姿:人形のような佇まい ゴシックロリータに近いドレス 頭部のリボンが印象的

設定:
どこかの小国の王女(斜線が引かれている)
   →ありきたり過ぎる
貴族の令嬢(斜線が引かれている)
   →面白味に欠ける
大図書の管理人(斜線が引かれている)
   →どう物語を展開していけばいい
いっそ人形ということにしてしまうか…?(斜線が引かれている)

ー多くの登場人物や、世界観、年表などの設定が続いているー

もうダメだ。
結局私には才能というものがなかった。
頭の中でいくら思い描こうと、それを形にできなければ全て無駄だ。
私の人生ももう残りわずかだ。

ああ、思い残すことがあるとすれば…。
私が創り出した我が子たち。
彼らは私のせいで世に出ることもなくその生涯を終えてしまうのだ。
私はなんて愚かな創作者なのだろう。

フィールリーンに至っては、まともに設定すら作ってやれなかった…。
名前だけの存在。
どうか。
どうか彼女が空高く羽ばたけるような舞台を、その物語を…誰かが綴ってくれることを祈る。

我が子たちに、どうか良き未来が訪れることを…

ー手記はここで途絶えているー