RECORD
Eno.86 ダンテ・シンセシアの記録
諦観
目の前に僕がいる、僕だけど僕じゃない。
あの日全てを諦めた僕、全てを諦めて絶望して、誰かの影になることを受け入れたのがあの僕だ。
僕はあいつが嫌い……というよりはアイツにあまりいい感情を抱いていない、それもそのはず、僕が全てを押し付けて逃げるためだけに作り出した人格だから。
僕の負の記憶が人間の皮を被ってるようなもんだ。
「そろそろ諦めたら? 貴方は自由に生きれないし生きていい人間じゃないでしょ?
そんなに姉上の影として生きるのが嫌なの?
一国を導く王の為に命を投げ捨てることが出来るなんて誰にもできることじゃないよ?
素晴らしいじゃん。」
「そんなの、嫌に決まってるだろ! 僕の人生は僕のものだ……!誰かの影なんかじゃない、僕は僕のために……」
そうだ、この人生は僕のものだ、やりたいことだって沢山ある、恋だってしてみたい、もっと色んな世界を見たい、友達だって作りたい。
「あはは面白いこと言うね、貴方は自分が長く生きれないの分かってるでしょ? 貴方はそもそも自分の人生を歩むことも出来ないんだよ?そのままだと。」
その言葉と同時に胸に……いや心臓に鋭い痛みが走る、何かが刺さってるようなその痛みに嗚咽が漏れる。
「貴方はずっと目を逸らしてるけど貴方も気がついてるんでしょ?
自分は人間じゃないって。
人と魔の混じりものはね長く生きられないの。
いや……生きられはするけどそれは人としてじゃない、理性のない化け物として。
あと持って1年半かな
でも、大丈夫私がそうはさせないから、その体は私が代わりに使ってあげる。
私があの国も滅ぼしてあげるし、貴方の代わりに自由を謳歌してあげるから。」
「そんなの……」
嫌だ、嫌だけどどうしようもない。
僕は少なくとも1年半後には死んでしまう、結局、僕は僕として生きれないんだろう、ある種自業自得かもしれない。
嫌なことから逃げだしてもう1人の自分に全部押し付けたツケが回ってきてるんだろうな。
それなら、受け入れざるを得ないんじゃないか。
でも、それでもここにいる間は僕として生きていたい、初めて僕が僕として生きられた場所だから。
「まあ、ここにいる間は体の主導権はなるべく譲ってあげる、どうせ儚い命だしね。
好きにしたらいいけど……。
そっちの全てに絶望した顔の方が可愛いよ、ダンテくん。
それじゃ行ってらっしゃい僅かな人生を楽しんでね。」
あの日全てを諦めた僕、全てを諦めて絶望して、誰かの影になることを受け入れたのがあの僕だ。
僕はあいつが嫌い……というよりはアイツにあまりいい感情を抱いていない、それもそのはず、僕が全てを押し付けて逃げるためだけに作り出した人格だから。
僕の負の記憶が人間の皮を被ってるようなもんだ。
「そろそろ諦めたら? 貴方は自由に生きれないし生きていい人間じゃないでしょ?
そんなに姉上の影として生きるのが嫌なの?
一国を導く王の為に命を投げ捨てることが出来るなんて誰にもできることじゃないよ?
素晴らしいじゃん。」
「そんなの、嫌に決まってるだろ! 僕の人生は僕のものだ……!誰かの影なんかじゃない、僕は僕のために……」
そうだ、この人生は僕のものだ、やりたいことだって沢山ある、恋だってしてみたい、もっと色んな世界を見たい、友達だって作りたい。
「あはは面白いこと言うね、貴方は自分が長く生きれないの分かってるでしょ? 貴方はそもそも自分の人生を歩むことも出来ないんだよ?そのままだと。」
その言葉と同時に胸に……いや心臓に鋭い痛みが走る、何かが刺さってるようなその痛みに嗚咽が漏れる。
「貴方はずっと目を逸らしてるけど貴方も気がついてるんでしょ?
自分は人間じゃないって。
人と魔の混じりものはね長く生きられないの。
いや……生きられはするけどそれは人としてじゃない、理性のない化け物として。
あと持って1年半かな
でも、大丈夫私がそうはさせないから、その体は私が代わりに使ってあげる。
私があの国も滅ぼしてあげるし、貴方の代わりに自由を謳歌してあげるから。」
「そんなの……」
嫌だ、嫌だけどどうしようもない。
僕は少なくとも1年半後には死んでしまう、結局、僕は僕として生きれないんだろう、ある種自業自得かもしれない。
嫌なことから逃げだしてもう1人の自分に全部押し付けたツケが回ってきてるんだろうな。
それなら、受け入れざるを得ないんじゃないか。
でも、それでもここにいる間は僕として生きていたい、初めて僕が僕として生きられた場所だから。
「まあ、ここにいる間は体の主導権はなるべく譲ってあげる、どうせ儚い命だしね。
好きにしたらいいけど……。
そっちの全てに絶望した顔の方が可愛いよ、ダンテくん。
それじゃ行ってらっしゃい僅かな人生を楽しんでね。」