RECORD

Eno.539 ヒフミの記録

自己嫌悪のマシュマロ

兄は器用な人だった。パンを半分にするのも、初めての仕事も、暴漢に襲われても、上手くやっていた。加えて、優しく穏やかだった。人望がある、とは間違いなく兄のことだった。
反対に私は不器用だった。パンは一人で食べるし、仕事は失敗してばかり。唯一得意なのは武器の扱いぐらいだった。

「ヒフミはそれでいいんだよ。」



……甘やかされてばっかり。自分が嫌になる。