RECORD

Eno.72 Rere Pia Goetheの記録

(11)郵便屋さん

あとどれくらい、歩けるんだろう。

昨日から、視界が霞む。
見えにくいんじゃない。見え過ぎている・・・・・・・

何時かこうなるんだなって、思ってたのに。
存外身体は震えるし、泣きそうだし。……やっぱり俺、出来損ないだよ。

あーあ。よかったなあ、俺が預言書の容れ物として使われなくて。

だって今の俺なら……役割を放棄して、なんなら預言書を悪用しかねない。
まあオツムが足りないから無理だけどさ。

そんな『自分の為に世界中を敵にまわす』愚か者、流石に居ないって思うだろ。俺も思ってた。

…………〝あいつ〟――郵便屋さんは時間遡行も出来たんだっけ。
羨ましいな。
頼んでおけばよかったかな。150年くらい巻き戻して欲しいって。はははっ。




誰か助けてくれ。死にたくも生きたくもないんだ。