RECORD

Eno.7  の記録

無言

 
――結論から述べれば、安堵を握る事が出来た。

再開されたシーズンと共に酒場に顔を出せば知った顔は多く、各々の問題はあるだろうけれども顔を合わせる事が出来た、と。
それ以上の僥倖はここには無いと思う。だから、良かった。
ともすれば二度と会う事の無いかもしれない者も居たから。
……若干名、どうにもいたたまれない事になっているのも居たけれど。それはどうしようもない。

 これは本当。



……
まあ。
自覚がないわけではない。 別に。
"こういうの"を予告もなしにすれば、或いは予兆があったとしてもドヤされる事くらいいい加減に分かる。
それが自発的かそうでは無いかは――さて置いた上でも、だ。
人間と言うのは結論、ひいては結果だけを臨むしかないのだし。

だから。

この状況は、都合が良い。
押し黙ると言う択は少しだけ、便利であると知ってしまった。
それで起こる不都合も理解してはいる。
実際、盲目の彼との交流は難があったことも認めているし都合が良くて便利なのは自分にとってだけである事も。理解くらいはしている。

 だからどうした? って話だとも思うんだけど。



たまの休暇くらい、何も考えずに過ごしたって良いと思う。
例えば、新しい門出を祝うように、だ。