RECORD

Eno.48 Siana Lanusの記録

◇16

優しく触れられる一枚下で壊れていくもの。
それは強さでも力でも正気でも信仰でも──あって、尚、そうでない。
私だ。私そのものが砕けようとしているんだ。
私に入った大きくて手酷い亀裂が、今細かく溢れて崩れようとしているんだ。
思考停止が形だけ維持したそれを、思考がつついている。
取捨選択して選り分けようとして、ギリギリで形を保っている心がバランスを崩している。

させてたまるか。させて、たまるか。
こんなところで、負けられるか。保て。





人は、信じなければ生きていけない。
祈り。苦しい時は、祈りに縋れ。
導きに縋れ。御神の存在に縋るな、憂うな。
私を育て上げた、私を私たらしめた導きに縋れ。
導きの末など、見るな、憂うな、疑うな。
──嗚呼、我らが大いなる水源よ。