RECORD

Eno.644 タルクの記録

故郷の手記1

故郷の話をしよう。

…と、その前にまず、二つの注意点がある。

一つ目。
こうやって記録を残す事は不慣れである事。
不備があったら申し訳ない。

二つ目。
全てを書ける訳ではないという事。
いくつかの情報を意図的に伏せさせていただく事がある。


以上をご理解いただきたい。


……さて……前置きも程々にして、まずは故郷での『年齢』に関する話を書こう。


私の故郷は年齢の測り方が特殊だった。
歳を取るためには何か故郷のためになる事を成し遂げたり、毎日働いたりしなければいけなかったのだ。

無論、このシステムには大きな問題がある。
何らかの事情で働けない者や力の無い者は大人になる事ができない……そう、他の国ではとっくに成人しているであろう『未成年』が一定数いる、という事になる。

だが悪いところだけではない……
人並みに働けない者も未成年として国の庇護を受ける事ができる。
高い能力が無くとも、持病があろうとも、蔑まれる事なく国から守られるのだ。

しかし、今はもうこのシステムは無くなっている。
このシステムを続ける必要がなくなったのだから消えるのも当然だ。

……今回はこんなところで良いだろう。
誰が見るかもわからない文章だが、次も書こうと思っている。