RECORD

Eno.693 エリス・リリスの記録

手折られるべき枝の、望むこと

呪詛が放たれる故――。

神はその枝を間引かぬよう、と警告した。
死の天使を縛り、神自ら剪定鋏を持った。

はてさて。




「私を、折り取って連れ去って


枯れるまで飾って貴方の傍に置いて


「そして、貴方を刻んで名前をつけて





「――お願い」




この金の枝は、自ら望んで、堕ちるところまで堕ちた
そんな星の成れ果てにして、
“あり得たかもしれない未来の具現”だ。

神の御手から逃れたいという本能か、
或は貴方にすべてを預けたい█望か。

何にしたって、この枝はイレギュラーな存在。
片白の神が創る箱庭世界にいることは出来ないのだ。