RECORD
Eno.539 ヒフミの記録










こっそり貯めたお金でプレゼントに何を買おうか悩んで、それとなく周りの人に相談して……そうしていたら町の人にバレて。これはオマケ、これはプレゼント、これは……と、色んな名目で色んなものを渡された。
結局、私が買えたのは一切れのショートケーキだけ。でも今日だけは半分こしなくていいんです。イチ兄さんが全部食べてください。
─────
「イチ兄さん、目を開けてください。」
「……」
「開けて……お願いします……」
「……」
「イチ兄さん……イチ兄さん……」
しあわせのショートケーキ

「イチ兄さん、目を瞑ってください。」

「えぇ? どうしたの?」

「いいから瞑ってください。良いと言うまで開けちゃダメですからね。」

「はいはい。」

「……まだですよ。」

「瞑ってるよ。」

「よいしょ……っと。よし。開けてください。……イチ兄さん、誕生日おめでとうございます。」

「うお……ヒフミ……これ、どうやって……」

「イチ兄さんの為ならと皆がくれました。」

「ありがとうなぁ……! 兄ちゃん嬉しいよ。」
こっそり貯めたお金でプレゼントに何を買おうか悩んで、それとなく周りの人に相談して……そうしていたら町の人にバレて。これはオマケ、これはプレゼント、これは……と、色んな名目で色んなものを渡された。
結局、私が買えたのは一切れのショートケーキだけ。でも今日だけは半分こしなくていいんです。イチ兄さんが全部食べてください。
─────
「イチ兄さん、目を開けてください。」
「……」
「開けて……お願いします……」
「……」
「イチ兄さん……イチ兄さん……」