RECORD

Eno.457 ルルベル・シャンパーニュの記録

魔女の家という歌


ねぇ、聞いて。
オリアンドのおじさまが、素敵な"魔女"の歌を聞かせてくださったのよ。

三人兄弟、内の二人は強欲兄弟、一人はマトモ。
魔女の家から瓜を盗まされ、けれど最後にはちゃんと返してね、黄金の富をくれたの。
強欲の兄達は、井戸に真っ逆さま!
だって、魔女の家で欲張っちゃったんだもの。
他人の物は盗んじゃいけない!勧善懲悪のお話よね。

「盗んではいけないって、何も人間社会だけのルールじゃないのよ。
自分の物を奪われたら、誰だって気分が悪いでしょう?

きっとそれだけ、それだけの話・・・・・・・・・・・・・・。」



気分が悪いから、罰するだけ。
悪いことをしたとかどうか、正直関係ないじゃない?
暴論?そう、君から見たらそうだろうね。

「いいわね、黄金の衣に靴。
きっとワインの尽きない黄金の盃だってあるでしょう。」



けれど、末弟は強欲になるまい。
人間の根っこというのは、そう簡単に変えられないし、変えにくい。
悪魔なんかに唆されない限り、変わるまい。

「ルルはね、楽しいことが大好きよ。
とっても好き、ずぅっと続いて欲しいと思うの。」



君も、そう思うでしょう?
ねぇ。