RECORD
Eno.95 槊杖のザーミエルの記録
7発です。
生涯7発の弾丸、ソレを『Semiel』と呼びます潜伏時のね。
なア……事前に対策出来れば言う事も無いんですがね、コイツは厄介です。
異能者、まあ、呪術師でも構いやしませんよ、彼らは自ずと理を知るでしょう、己のね。
中には血の滲むコトを重ねてようやっとなヤツも居ますが、本題じゃあない。
ともかく、そういう連中は「持った」時点で概ねのルールを知っています。
教皇庁指定異能、とか大層に呼ばれるモノも変わりゃしませんよ。
じゃあ何が厄介かって話なんですが、基本に忠実ですよヤツは。
『Semiel』を持った時点で、生涯7発のルールは、まま知覚するコトになるんですが、
ヤツの悪い所は、この、ルールの知覚が行われた時点で一種の同意と見做すコト。
同意と見做し、強制……一方的な契約とでも言えばイイんですかね、ともかく、させられます。
ほらああるでしょう情報化社会、利用規約とかプライバシーポリシーとか……
大半は見もせずに【同意】押してんでしょうが、同意は同意、逃れられません。
ソイツとねエ同じです。ルールを知覚し、呑み込んだ時点でアウト。
同意しなきゃイイってえ?
バカ言うんじゃないって、そりゃあ使わなきゃ道理は通るんですよ……使わなきゃ。
使うんだったら通らない、さっき言ったみたいに、何事も「使う」時点で規約を呑んでる。
『Semiel』の、生涯7発の先を恐れて一生使わずに居られるなら立派なモンです。
規約を読んで、自分には合わないからと見切りを付けられる、善い人間でね。
ま……そおゆう人間の下に限って、『Semiel』は来るワケないんですが。
ともかく。一度陥れられたら助からんと見てもイイでしょう。
一見強制、その実相互の同意から成り立つ、成り立ってしまう、忠実な契約。
現状不可能です、我々もまた、契約とかいう形態を重んじる以上それを解けない。
たかだか二百年程度の異能、とっとと解いてやれれば良かったんですが……
世界最古の機関の名が泣いててね。
父よ。我らをお赦しください。
はい?
生涯7発で何が起こるってえ?
単純過ぎて言うの忘れてました、面目ない。
『Semiel』の覚醒ですよ、それだけ。
他の教皇庁指定異能は、程度はあれそこそこに潜伏期間があります。
ヤツは違う。生涯7発を、撃ち切ったその時点で成されるんです、即座にねえ。
最初に言ったじゃあないですかルールを知覚した時点での同意、これが【同意】なんです。
7発目は、『Semiel』から見ての規約違反。異能は、保有者にその措置を与えるだけ。
にしても即座、即座ねえ……余程、違反が嫌いと見えますがねエ……手厳しい。
ああ。この、生涯7発の先に「どうなるか分からない」かってのが認識の内訳でして。
わざと曖昧な蟠りぶら下げちゃってまあ、人間には覿面ですしね。
漠然としているせいで、呑み込まされやすいし、背く時も一瞬なんでしょう。
……責めませんよ、魔の差すコト。責められませんよ、魔が差すコト。
そこに居る人間がどうあれ、等しくそうさせられているだけです。
謗れば、失格でしょう主のしもべとして。
いえまア、熱心党の連中はそうでもなさそうですが、まあ。
聞けば、今『Semiel』持ってるモンゴロイドの……ジャポネーゼでしたっけ?
ジャッポーネのトウキョウで起きた、件のコトに巻き込まれた民間人。
凡そのコトは想像できますしね。
……
失礼、喚ばれたようです。
この話はまた。
"また"ってコトはもうしない?
ははは、そうですねえよオくご存知で。
ん~で最後に言えるコトがあるとすれば……
決して。決してですよ、彼らを殺さないことです。
如何なっても、彼らは被害者なんですから。
それが出来れば十分です。
熱心党第五位グアルティエロの言
7発です。
生涯7発の弾丸、ソレを『Semiel』と呼びます潜伏時のね。
なア……事前に対策出来れば言う事も無いんですがね、コイツは厄介です。
異能者、まあ、呪術師でも構いやしませんよ、彼らは自ずと理を知るでしょう、己のね。
中には血の滲むコトを重ねてようやっとなヤツも居ますが、本題じゃあない。
ともかく、そういう連中は「持った」時点で概ねのルールを知っています。
教皇庁指定異能、とか大層に呼ばれるモノも変わりゃしませんよ。
じゃあ何が厄介かって話なんですが、基本に忠実ですよヤツは。
『Semiel』を持った時点で、生涯7発のルールは、まま知覚するコトになるんですが、
ヤツの悪い所は、この、ルールの知覚が行われた時点で一種の同意と見做すコト。
同意と見做し、強制……一方的な契約とでも言えばイイんですかね、ともかく、させられます。
ほらああるでしょう情報化社会、利用規約とかプライバシーポリシーとか……
大半は見もせずに【同意】押してんでしょうが、同意は同意、逃れられません。
ソイツとねエ同じです。ルールを知覚し、呑み込んだ時点でアウト。
同意しなきゃイイってえ?
バカ言うんじゃないって、そりゃあ使わなきゃ道理は通るんですよ……使わなきゃ。
使うんだったら通らない、さっき言ったみたいに、何事も「使う」時点で規約を呑んでる。
『Semiel』の、生涯7発の先を恐れて一生使わずに居られるなら立派なモンです。
規約を読んで、自分には合わないからと見切りを付けられる、善い人間でね。
ま……そおゆう人間の下に限って、『Semiel』は来るワケないんですが。
ともかく。一度陥れられたら助からんと見てもイイでしょう。
一見強制、その実相互の同意から成り立つ、成り立ってしまう、忠実な契約。
現状不可能です、我々もまた、契約とかいう形態を重んじる以上それを解けない。
たかだか二百年程度の異能、とっとと解いてやれれば良かったんですが……
世界最古の機関の名が泣いててね。
父よ。我らをお赦しください。
はい?
生涯7発で何が起こるってえ?
単純過ぎて言うの忘れてました、面目ない。
『Semiel』の覚醒ですよ、それだけ。
他の教皇庁指定異能は、程度はあれそこそこに潜伏期間があります。
ヤツは違う。生涯7発を、撃ち切ったその時点で成されるんです、即座にねえ。
最初に言ったじゃあないですかルールを知覚した時点での同意、これが【同意】なんです。
7発目は、『Semiel』から見ての規約違反。異能は、保有者にその措置を与えるだけ。
にしても即座、即座ねえ……余程、違反が嫌いと見えますがねエ……手厳しい。
ああ。この、生涯7発の先に「どうなるか分からない」かってのが認識の内訳でして。
わざと曖昧な蟠りぶら下げちゃってまあ、人間には覿面ですしね。
漠然としているせいで、呑み込まされやすいし、背く時も一瞬なんでしょう。
……責めませんよ、魔の差すコト。責められませんよ、魔が差すコト。
そこに居る人間がどうあれ、等しくそうさせられているだけです。
謗れば、失格でしょう主のしもべとして。
いえまア、熱心党の連中はそうでもなさそうですが、まあ。
聞けば、今『Semiel』持ってるモンゴロイドの……ジャポネーゼでしたっけ?
ジャッポーネのトウキョウで起きた、件のコトに巻き込まれた民間人。
凡そのコトは想像できますしね。
……
失礼、喚ばれたようです。
この話はまた。
"また"ってコトはもうしない?
ははは、そうですねえよオくご存知で。
ん~で最後に言えるコトがあるとすれば……
決して。決してですよ、彼らを殺さないことです。
如何なっても、彼らは被害者なんですから。
それが出来れば十分です。