RECORD

Eno.644 タルクの記録

故郷の手記2

故郷の話をしよう。

注意点…は、以前書いたから省略させていただく。

今回は特産品についてでも書こうか。

まず…私の故郷では良質な鉱石がよく採れた。
夢のように美しいものから、加工しやすいものまで…とにかく鉱石が採れるのだ。

武器に加工したり装飾品にしたり…採れる鉱石の数だけ様々な使い道もあった。

その中でも最も貴重で尊い鉱石がある。
名を『エゼル』と言った。
我々の古い言葉で『最も尊いもの』という意味だ。

その鉱石──エゼルは採れる数も少なく加工も難しいが、とても美しい青色をしていた。
特に…鮮やかな青の中に黄色が映えるものが最上級とされ、外交にも使われるほどだった。

私はその鉱石の名を息子に授けた。
私にとって何よりも尊いものだから。

…と、話が逸れてしまったか。

とにかく、我が故郷は鉱石のおかげで成り立っていたと言っても過言ではない。

いずれ鉱石が尽きるかもしれないだろうと考える者も居ると思う。
だが、そうなる心配は必要なかった。
諸々を計測した結果、少なくとも、後数百年はこのまま続く予定だったのだ。

今は違うが……

……今回はこんなところで良いだろう。
また、書こうと思う。