RECORD

Eno.86 ダンテ・シンセシアの記録

人と化け物

今日は飲みすぎたかも……いやタバスコとレモンのおかげで微塵もそう感じないけど。
息を切らしながら部屋に入って水を飲む、楽しかったな……。

なんて物思いにふけっていると不意に胸へと激痛が走る、立っていられなくなる。
ピリッと脳に鋭い痛みが走ると同時に声が聞こえる。

「気に食わない、随分楽しそうだね。
人間にでもなったつもりかい? 人間の皮を被った化け物というのはいつ見ても気持ちが悪い。」

「うるさいな……僕がどうしようが僕の勝手だろ……あとどうした……?ついに猫被るのも辞めたか……?」

「あぁ、すみませんね ついあなたの姿にイライラしたものですから。
化け物の癖に人間を気取って幸せそうにしてる貴方を見ると反吐が出そうになります。
化け物なら化け物らしくしてなさい。
それとなんでしたっけ? 私と過去と向き合うですっけ?
なんて都合がいいんでしょうね、ずっと逃げてたくせに今更向き合うだなんて、向き合うくらいならさっさと黙って消えなさい、不愉快よ。」

「そうだね、だけど僕は本気で……」

「うるさい、私はお前と分かり合う気なんてない、私たちに出来るのは殺し合うことだけ、前に進みたいなら私を殺す覚悟をしなさい。
化け物同士楽しく、殺し合いましょう?」

「……」

「ま、もうすぐ私は私でやることがあるからね、その後かな……じゃ、おやすみなさいダンテ。
貴方が深い絶望の中で死ねますように。」

そうして僕の意識は闇に溶けた