RECORD

Eno.405 繼の記録

科学誌EARTH505 - とある論文 

 
■■世紀に■■■■にて発見されたDead Functは、今や世界中に分布している。

当時は単語を真似る程度の知能しか有していなかったが、各地で人間の遺体を乗っ取り数を増やした彼等は、やがて人間の脳を活用する程までに進化した。

Dead Functの記憶や経験は宿主に依存する。
それは動物実験でも明らかになっているところであり、人間に寄生した場合は人格も生前と同一である。


(中略)


特に■国ではDead Functを利用したビジネスまで展開されており、その性質から『繼』と呼ばれている。
この種は■■■■由来のDead Functよりも敵意が少なく、人間が飼育しやすい。故にDead Functの亜種という位置付けがなされている。


…………
………
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 これの記憶や経験は宿主に依存する。
 それは確かに事実だ。

 しかし。

 人格が同一に見える様に演じているだけだ。
 全ての個体が、人を騙している。


 どれだけの知能を得ても、これはただ増える為に行動をする。
 遍く生物が呼吸をするように、自然の営みとして。

 その世界の人類は、食物連鎖の頂点から引き摺り下ろされた。
 人間だけが、未だそれを知らない。