RECORD

Eno.7  の記録

旗槍

 
シーズンが始まって一夜。
帰還に伴ってライセンスの初期化がされていた為にウェポンマスターと再度相見える事になった。
手にしたのは当然――神父より貸与されている大旗。銘を『欺瞞反旗』、と呼ぶそれ。
……正直に言うのなら、貸与と言う形で逢ってもこの欺瞞反旗のオリジナルを渡されるとは思っていなかった。
聖遺物と呼ぶには欺瞞が多く、呪物と呼ぶには許されない代物。過ぎた確執と、執着にも似ている、それ。ちょっとした特権を以て先んじて旗槍のライセンスだけを獲得し、挑んだものの。

いやキツくね?


正直旗槍って何方かと言えば相手へ殺傷力を持たせるための武器らしい武器と言うより、パフォーマンスに富んだものであると言わざるを得ない。
勿論、クルセイドと呼ばれる技――あそこさえ決まれば強く、無形の扱い方をクレバーにできれば一芸のある強みはある。
が、流石に常備して使うには慣れが必要だった。
少なくとも普段から闘いに身を置いている訳でも無ければ闘技にブランクがあり。そもそも扱ったことの殆ど無い獲物を振るうには経験が足りていなかった。

……鍛錬でもしないとな


なんてのは現実逃避と余興だ。