RECORD

Eno.599 亜久津 魔沙兎の記録

再開

カラコロカラコロ、下駄の音。
鞄を小脇に抱えて、いつも通りの宿泊所帰り。

「おー、マサチャンいたいた」



「…あれ?轟さんじゃん、アンタもこっちに?」



「そうそう、『アカリチャン』が早く行商終わってね」



「キミだけだと心配だからとおじさんも参加、これから登録さ」



「そっか…それなら心強いや、よろしくな!」



「そういやオレ、家族に手紙を書いてんだ!あとは住所思い出すだけで…」



「………」



「轟さん?」



「…マサチャン、今日はそっちの部屋お邪魔していいかい?



「おじさん、行く宿がないだけだから安心して」