RECORD

Eno.740 戦場 轟の記録

到着からの消去

「わーった、行ってくる」




そこからある程度日が立って、アカリチャンが戻ってきたから
僕等の住処を彼女に任せてマサチャンの様子を見にフラウィウスへ。
ついでに僕も闘技者になって、ある程度ファイトマネーを足しにしようかな。

そして再開した彼は。
『亜久津魔沙兎』は。
ー『亜久津将人』のように、ただの人間のようになっていた。
家族を求めていた。中途半端に住所まで思い出して。

それは、いけない。
僕達は人間ではなく、改造人間であり電脳人間だ。
甘っちょろい人情はある程度は許容するけど、
生きている頃の記憶データを求めるのは間違っている。


「オイ、轟さん、アンタ一体オレに…」



「まあまあ、心配しないでいいんだよ」



「キミの必要ないデータを消去デリートするだけだから」