RECORD

Eno.457 ルルベル・シャンパーニュの記録

懺悔**


産まれたばかりの私は、まず、髪が青かったそうです。

『双子なのに赤じゃないなんて』
『まぁ気味が悪い』

そして、"無価値の仔"ノーブレスでした。
私の家では、多くの兄弟が"祝福の仔"ワンブレスで産まれましたから、
お姉さまには祝福があるのに、私にはありませんでした。

『双子なのに"祝福の仔"ワンブレスじゃないなんて』
『きっと呪われた子よ』

そんなものだから、表に出すなんて到底出来ず。
他の皆様には『一人娘が産まれた』とだけ言い触らし、
私は地下に閉じ込められました。

『穢れた子は地下へ』
『光差さぬ地下へ』

とはいえ。
子殺しなんて栄光ある我が家にとっては、
掘り返されれば立派な汚点になるのですから。
私は魔法の訓練を強いられました。
少なくとも、他の人とは違い、魔法を使える素質"だけ"はあるのですから。
教育すれば、きっと見てくれだけでも"祝福の仔"ワンブレスになれると。

『どうして出来ないの』
『何故出来ないの』
『あの子にはこれぐらい出来たというのに』

出来なければ叩かれました。
出来なければ叩かれました。
出来なければ叩かれました。
死ななければいいだけの話。

『無価値』
『無価値』
『お前なんて顔も見たくなかった』

出来なければ髪を引っ張られました。
出来なければ髪を引っ張られました。
出来なければ髪を引っ張られました。
死ななければいいだけの話。

『忌々しい青の子!』
『どうしてこんなことも出来ないの!』

地下では毎日、お母さまのヒステリックな叫びが響いてました。
でも聞こえません。地下だから。
毎日、ごめんなさいと私は泣き叫びました。
でも聞こえません。地下だから。

『謝りなさい』
『謝りなさいよ』
『私に、皆に、全てに!』

ごめんなさい。
ごめんなさい。
無価値で産まれて、ごめんなさい。





謝っても叩くくせに。