RECORD

Eno.38 エヴラール・ラギエの記録

File_01 ブロードソード

 

「武器についての知識や所感などを、備忘録として記録していきたいと思います」

「……というのも、武器ライセンスの数が相当数に及ぶようでしたので、
 流石に何か形として残さなくては覚えきれないと考えた次第です」

「当記録については一般公開扱いとしますので、常識の範囲内であれば利用いただいて構いません」



「それから、知識の正誤については出自によるものもあると想定していますので、
 あくまで説の一つとして……話半分程度で受け入れていただけると助かります。
 私も全てに於いて細かいことまで調べ尽くす性質ではありませんのでね」


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「さて、この世界──フラウィウスといいましたか。
 この地で、特にアレーナで暮らすにあたり、
 多くの闘士が最初に扱う武器がこのブロードソードであると認識しています」



「この名は幅が広いことに由来しているそうです。
 現代では更に幅が広い剣はまだまだありますので、さしたる大きさではないように感じられますが、
 この武器が生まれた頃は細剣が流行りだったのでしょうね。
 ……具体名を挙げるならレイピアあたりでしょうか」

「振った感覚は軽く、癖のない形をしているため非常に扱いやすいです。
 リーチも長すぎず短すぎず、体の延長として慣れやすいのがいいですね。
 初心者向け、もしくは万人向けと言い切ってしまっても良いのかもしれません」



「闘技の場において与えられた型は各種1つづつ。
 奥義を除いた4つの型は2回ずつ使用されることを許されているようです」

「急所を狙って得点を稼ぐもよし、獲物を弾いて相手の点を防ぐもよし。まさに変幻自在です。
 受け手に回った際も技が多彩で狙いがわかりにくい。それもまた良さの一つでしょう」

「これ一本でも十分戦えるポテンシャルはあります。
 せっかくの機会ですし、私はあらゆる武器をあつかってみようと思っていますが……
 どう考えるかはその闘士次第でしょうね」