RECORD
Eno.42 ファリスの記録
日記10:夢を追いに、三本の矢を
この間ぶりに会ったシュルと沢山話した。
人力車とチュロスとサムズアップには何事かと思ったけどよ、
聞いてみれば俺を羨ましがらせて煽りたかったとか、
まったく笑っちまう。
そんでチュロスは分けてくれるんだからほんとそういうとこだよ、あいつ。
その場に居合わせたフィリアって奴と、アレク。
シュルと一緒にしばらく談笑していろいろ考えることがあった。
フィリアの世界じゃあ
人間はとんでもなく強くて動物がモンスターになっちまったらしい。
対抗のための進化として自身が強くなるっつうのは
いまだ聞いたことがなかったので驚いた。
俺の世界の人間が、
魔法や武具で魔物に対抗してきた歴史を知っているだけに。
……ま、魔物も魔族も同胞みたいなもんだ、
書いてて複雑な気分になったしこれはここで終わらせる話題にしよう。
アレクの奴、
薄々思っていたんだがマシンオイルってそんな飲めるものか?
立ち居振る舞いにおかしいところは見受けられねえが
そういやあ館の主人の好みで握り飯は食えないとか言ってたような……
あいつが仕えてる人物がちょっときな臭い気がしてきたが……
アレクは大丈夫なんだろうか。
……そして。
シュルと話していて。
長い、長いあいだずっと考えていたけれど。
無理だって諦めてたことを、
フラウィウスから帰るとき、ついに実行に移そうって思った。
俺はあの家には、もう居たくない。
立場なんて失ったってもう構わねえ。
たしかに、家に戻れば腫物扱いだろうと生活には困らねえ。
サイラスに懇切丁寧に教えてもらってすら
このフラウィウスへの旅路、相当街道は安全だし海路もしっかりしてたのに
難儀したくらいだから。
俺はまだ放浪に慣れてなんかない。いばらの道だろうさ。
それでも。
ダチと好きなことして暮らしていける生活が、
俺にはなにより眩しい宝に見えた。
魔族は、欲に忠実な生き物。そいつぁ故郷に居た時思い知った。
あんたらも、そうだろう?なら……

人力車とチュロスとサムズアップには何事かと思ったけどよ、
聞いてみれば俺を羨ましがらせて煽りたかったとか、
まったく笑っちまう。
そんでチュロスは分けてくれるんだからほんとそういうとこだよ、あいつ。
その場に居合わせたフィリアって奴と、アレク。
シュルと一緒にしばらく談笑していろいろ考えることがあった。
フィリアの世界じゃあ
人間はとんでもなく強くて動物がモンスターになっちまったらしい。
対抗のための進化として自身が強くなるっつうのは
いまだ聞いたことがなかったので驚いた。
俺の世界の人間が、
魔法や武具で魔物に対抗してきた歴史を知っているだけに。
……ま、魔物も魔族も同胞みたいなもんだ、
書いてて複雑な気分になったしこれはここで終わらせる話題にしよう。
アレクの奴、
薄々思っていたんだがマシンオイルってそんな飲めるものか?
立ち居振る舞いにおかしいところは見受けられねえが
そういやあ館の主人の好みで握り飯は食えないとか言ってたような……
あいつが仕えてる人物がちょっときな臭い気がしてきたが……
アレクは大丈夫なんだろうか。
……そして。
シュルと話していて。
長い、長いあいだずっと考えていたけれど。
無理だって諦めてたことを、
フラウィウスから帰るとき、ついに実行に移そうって思った。
俺はあの家には、もう居たくない。
立場なんて失ったってもう構わねえ。
たしかに、家に戻れば腫物扱いだろうと生活には困らねえ。
サイラスに懇切丁寧に教えてもらってすら
このフラウィウスへの旅路、相当街道は安全だし海路もしっかりしてたのに
難儀したくらいだから。
俺はまだ放浪に慣れてなんかない。いばらの道だろうさ。
それでも。
ダチと好きなことして暮らしていける生活が、
俺にはなにより眩しい宝に見えた。
魔族は、欲に忠実な生き物。そいつぁ故郷に居た時思い知った。
あんたらも、そうだろう?なら……

「俺だって、欲に生きてやるよ」