RECORD

Eno.133 噂話の記録

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この姿は、恐らくアレに食われた、角村の一人の姿だった。

これにも、名前はないから。
『僕』かもしれない。

不安になる。ぼくはどれ?

春と舞う。
存在証明。
語部葵はここにいる。

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ヒカルがきてた。
彼はただ優しく言うのだ。

『帰っておいで』
『君がいるべき場所ではないよ、ここは』
『学校の七不思議が不在じゃ、噂は薄れる一方でしょう?』


彼はいつだって正しい。

逃げるように、僕は消えた。

それだけの話。