RECORD

Eno.345 エイサの記録

知人への手紙

『十九号へ


やあ、元気にしているかい。
まあどうせ健在なんだろうけど、彼とは仲良くやっている?

僕の方は「フラウィウス」っていう闘技の町に来ていてね。
こちらもなかなか楽しんでいるよ。
護衛や用心棒と違って攻めに転じられるのがよくてさ。
やっぱり僕たち《兵器》としては”こう”でなくちゃてことを実感する。
十九号も身体が訛って仕方なくなった際は一度訪れてみるといい。

ああ、大丈夫。殺しはしていないよ。
したくても出来ないシステムになっていてね。
どういうわけか時間が”巻き戻る”んだ、丁度砂時計をひっくり返したみたいにね。
そこは少し物足りなくはあるところ。

というわけで、心配するようなことは何もないから安心するといい。
……なんて。
ふふ。君の渋い顔が目に浮かぶようだね?


それじゃあ、また余裕があれば手紙を書くよ。
彼にも宜しく伝えておいてくれ。 
くれぐれもお土産は期待しないようにって、ね。


   
                     十七号』