RECORD

Eno.478 フィールリーンの記録

戦うこと 知ること

この国に降り立ってから、もう何日経っただろうか?
この国のルールに従い、何度武器を振るっただろうか?

まだ、本当に空っぽだった頃のボクは…まるでいっぱいのおもちゃ箱に喜ぶ子供のようだっただろう。

路地での喧嘩、酒場での乱闘、観戦からの飛び入り戦。
互いに力を示すために武器を交えたことも、
退屈から踊り戦いに誘ったことも、
ボクの価値を証明してくれるために勝負を挑まれたこともある。

戦いの約束をして、まだ挑んでない相手もいる。

まだ見ぬ闘技者、アリーナに足を踏み入れるたびに心が踊る。



言葉を交わした者たちも多くいた。

喧騒に身を委ねることも、潮風と共に言の葉を浮かべたことも、夜空を見上げながら囁いたこと
もあった。

"ボクを強き者として扱ってくれた者"

"ボクを伽藍堂と称した者"

"ボクに価値を感じてくれた者"

"ボクにボクを見つめ直させてくれた者"

"ボクの貪欲さに興味を持ってくれた者"

"ボクが感情に狂わされたことを自覚させた者"


その誰もが、今の"ボク"を形作っている。
ああ…、こんなに嬉しいことはないよ。


さて、今日はどんな相手に出会えるかな?