RECORD

Eno.242 ミラ・レイフォードの記録

爆弾娘の独りごと

「なんだかんだ、ここに来てからけっこう経ったよねえ」


「あっははは。遊びすぎて時間の感覚がなかったかも」


「命がけの決闘。楽しそうと思ってここまで来たけど……」


「同じ人でも、武器が違えば違う顔が見れる。逆も同じ」


「いや、同じ人と同じ武器だって、違う顔が見れることもある。何度やったって、違うものが味わえる」


「追いつめられるスリル。大博打を決めるときのスリル。敢えて守りに入って、相手が勝負を仕掛けてくる時のスリル……」


――どれもこれも、最ッ高に楽しい!


「来て大正解ってやつ? やるもやられるも、本当に期待以上だよ!」


「ま、兄貴シュレンには悪いことしたなって思うけど」


情報の薄い置き手紙は意図的なもの。
詳細など書いたらすぐに居場所が分かってしまう。すぐ迎えが来るだろう。それでは面白くない!

「知り合いもけっこう増えたなあ。無人島の時も濃かったけど、負けず劣らずっていうかさ」


「フィリアは一緒にいると賑やかでいいよね。何か随分と面白い世界の出身らしいけど、もっといろいろ聞いてみたいな」


「テンタティブはなんというか苦労人なところが兄貴を思い出すかな。神様だって、もう少し楽に生きたってよさそうなもんだけどねー」


「スコルはからかった時のリアクションが面白くて好きだなあ。なーんかたまに不思議な雰囲気になるのは何だろうね?」


「クロードは色々と複雑っぽいけど、僕の勘が関わったら面白いって言ってる。今度ゆっくり話しに行かないとね!」


「他にもけっこう名前は覚えたけど。あはは、色んな意味でまだまだ楽しめそうだよ」




「―うん。もっともっと、楽しいことを知りたい」


「だから、ごめんね兄貴。僕はやっぱ、この生き方を変えられないや」