RECORD

Eno.28 壽司寿司の記録

■2

“角村”という家系は、芸術家として育つ。
そういう一家だ。芸術の方向性は様々だけれど。

それぞれまれな才能を持っていることで有名な一方で、
変死を続けてしていることから
悪魔と契約した一家だとか、才能と引き換えに呪いをかけられているといった噂が絶えない。

その噂は、事実である。
角村という家系は、黒き神と約束をしたそうな。
芸術の才を得るために、怪異に好かれやすく、狂気に陥りやすい。
神のおもちゃとして遊ばれるような。
その代わり、私達は、アーティファクトと呼ばれるような、
魔法の道具のようなものを、作品として作り上げる事がたまにある。
そういう契約だ。

その事もあり、殆どの者が死んでいった。
私の母は、行方が分からなくなったけれど、
どうにも怪異となったらしい。

噂の。

父はとっくに変死で亡くなった。
今は従兄に面倒を見てもらっている。
家は、『この街の歴史ある芸術家の記念館』として、使われている。

ふざけるなって。

『角村』と『藤見崎』という家系は、昔から仲が良かった。
藤見崎一家もまた、芸術家が多い家系ではあるが、角村と比べられがちで、
酷い噂もあったものだった。

そんな『藤見崎』もまた、角村の影響か、行方不明者になるものや、偶然にも亡くなる者が多く、ついには。

憧れであった従兄が、親友である藤見崎の為に、人を生き返らせる方法として、怪異や神を利用しようと企んだ



書いたら事実となる、絵本を使って角村は『怪異』を生み出してしまった



噂の怪異。面白がった、黒き神は、私を同じように噂にしてしまいましたとさ



私にも、藤見崎鉄という幼馴染がいますが



彼もまた、





本は閉じられた。