RECORD
Eno.72 Rere Pia Goetheの記録
(3)能く在るミルクと酒の噺
前に此処にいたのは、多分50歳くらいの時だったと思う。
何かひたすら、お酒とやらに興味津々で。20歳で飲めるらしいと察知した俺は何とか飲もうとしたわけだが。
……まあ、ババアにゃ50歳のエルフ族は、20歳の判定は踏めないことになっていたらしい。
その後”あいつ”に連れられて、様々な世界に行った。
高度技術で作られた、機械仕掛けの都市、宇宙をそのまま流し込んだような海がある場所、何もかもが大きな、新緑の世界、俺に似た種族が飛び交う雲の上――ああ、酒といやあその雲の上で初めて飲んで、滅茶苦茶不味いし小恥ずかしい事態になるから二度と飲まないと決めたのもあそこだったなあ。
そういうわけで、俺は酒は飲まねえぞババア。
何となく居心地がいいから、また酒場に居座るけどな。
――――――――
誰かが手を差し伸べた。
決してすくいの手ではなかった。しかしそれには意味があった。
掴んだものは、ただの空虚。それでも意思は続いていく。
何処かの未来の、”夢”の話。
何かひたすら、お酒とやらに興味津々で。20歳で飲めるらしいと察知した俺は何とか飲もうとしたわけだが。
……まあ、ババアにゃ50歳のエルフ族は、20歳の判定は踏めないことになっていたらしい。
その後”あいつ”に連れられて、様々な世界に行った。
高度技術で作られた、機械仕掛けの都市、宇宙をそのまま流し込んだような海がある場所、何もかもが大きな、新緑の世界、俺に似た種族が飛び交う雲の上――ああ、酒といやあその雲の上で初めて飲んで、滅茶苦茶不味いし小恥ずかしい事態になるから二度と飲まないと決めたのもあそこだったなあ。
そういうわけで、俺は酒は飲まねえぞババア。
何となく居心地がいいから、また酒場に居座るけどな。
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誰かが手を差し伸べた。
決してすくいの手ではなかった。しかしそれには意味があった。
掴んだものは、ただの空虚。それでも意思は続いていく。
何処かの未来の、”夢”の話。