RECORD
Eno.272 『残響』の記録
塗り潰したもの
ずぞぞっと。なんとなくで買い込んだ甘味の中で、タピオカを飲む。
これを最初に認識したのは山羊悪魔のそれだったか。
まあ、知識としてはあったから、珍しいとは思わなかったし、感覚としては慣れてないから、どうしても卵だなぁが先に来るが。
さて、何かが引っかかった。唐突に帰ろうと思うくらいに。
潰された記憶?
違う。その記憶は既に役割を終えただけだ。魔女に食わせる前に既に考察は済んだと結論付けれたはず。
じゃあ、なんだ?
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まあ、何かしらに気付いてわざと吹っ掛ける事でそれを託そうとはしたんだと思う。
自分の行動パターンくらい分かり切ってるし、魔女の時計の中では暇つぶしにより考察が深められているだろう……世に出ないのが残念だ。俺は先にぜんぶ知ってましたツラ出来たのに。まあ、世に出たら能力の影響下に再びだから困るが。俺の記憶はこれ以上渡さない。
……託す。つまり誰かが居たという事。
そりゃそうだ。誰かが居なきゃ何も渡せない。空に何か渡したところで落ちるだけなんだから。
それが誰か……まあ、概ね常連だろう。夜いし、その前の日ガラッガラだったし。さみしくねーし。
ついでに同類も省いて良い。同類相手は託すじゃなくって巻き込むとかだろうし。
まあ、正直流石に記憶が薄れてると言ってたのは二人なんだから二択だろフツーに、だし、正直一択だろ。能力影響力的に。
妖精にここまで執拗な事出来てたまるか。妖精なんぞは気まぐれで動くから妖精なんだよ。ついでに塗り残しをするんだよ……妖精の事バラしてたっけ。微妙だな。黙っとこ。
えぇ悪魔案件……?『鴉の悪魔』じゃないよなぁ?天使名乗り出したら終わりなんだけど。ついでにプラスの感情吸いたいだけだから良い事しますってノリで場をめちゃくちゃにした挙句に最終的には良い感じになってるけども文句だけは残るあの感じだったらもう完全に反省もなにもないヤツなんだけど。
そして推測当たってたら絶対当時の俺も同じような事思ってるわ。
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それはそう。正直犯人の関係者が分かったところで何も変わらない。知識を戻しても意味がない。いや、正直ここまで考えてるとリバイバル来そうでマジで嫌なんだけど。一応記憶がない事からの考察は自然であるんだけども……。
もう基本一定以上関わる気はないから。マジで。少なくとも考察披露はしねーし。託しもナシ!
俺がしたいのは俺じゃないとなんとも出来ないだろう状況の打破だけだ。俺じゃなくて良いのなら俺はずっと休んでいたい。勇者ってめんどいのよ。どーせ当時の俺はやれる事やるだけやったって。それで動いてないんならもうそういうモノですハイ終了!!!すべては筆者サマの言う通り!!!俺の責任終わり!!!!
違う。俺の事じゃない。引っかかりは。
俺を襲った能力は推定、記憶その他を不可逆に潰すもの。
違う。俺じゃない。俺達
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俺との記憶が、きえ、た……?
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やだ、や、だ、やだやだやだやだやだ!
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そんな、いやだ、時の流れもないのに、捨てられた訳でもないのに、望んだ訳でもないのに、やだよ、忘れられたら、忘れられたら
消える。消える。レウムも『残響』も、関係なく、消える
例え『残響』はそれすら許されなくても、例えレウムは作家と共に居るとしても
いやだ。忘却なんて。置いて行かないでよ。誰かの手なんてもっと嫌だ。酷い事幾らしても良いのに、忘れるなんて一番酷いじゃないか。歪んでも壊れてもなんでも良いから読まれたいだけなのに
本来なら忘却すらも摂理と分かっている。しかし『残響』も、レウムもそれでもという読者に出会い過ぎた。期待をし過ぎた
うるさいなぁ!分かってるよ!今だって摂理くらい!読者共はそうして大人になっていく!現実の中に自分が描いた空想を実現させる事で広げていく!俺達は常に消費されゆくだけ!同じ歩幅で歩けないと置いて行かれるだけ!
それでも、さ。付き合いあるヤツに、一幕だけとはいえ、俺が悪いとはいえ、明確に忘れられたらさ。
『次』を、想ってしまうよ。
当然だとも。忘却は常にそのヴェールを広げて背後から迫る。常に得続け成長続ける読者は、余分を後ろに放り投げる事で生きていけるんだから。
それが一つ、早まっただけ。ははっ。体験版か?そうだよな。俺だけが、苦しめばいいんだけど、さ。
そうだよ。彼女の代わりに俺ばっか苦しめば幸せだよ。未来に生まれた彼女が花道のみを歩けるように。純粋に先生の作品として在るように。
……じゃあ、これが耐え難ければ、どうすれば良いのかな。
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何に?
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……いーよ。許してやる。少しだけ。考えを整理する間だけだし、下手な事したら飛び起きて斬り倒すからな
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ちゃん、と……?
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これを最初に認識したのは山羊悪魔のそれだったか。
まあ、知識としてはあったから、珍しいとは思わなかったし、感覚としては慣れてないから、どうしても卵だなぁが先に来るが。
さて、何かが引っかかった。唐突に帰ろうと思うくらいに。
潰された記憶?
違う。その記憶は既に役割を終えただけだ。魔女に食わせる前に既に考察は済んだと結論付けれたはず。
じゃあ、なんだ?
幾ら喪失を嫌うからって、今更何か引っかかる程?
まあ、何かしらに気付いてわざと吹っ掛ける事でそれを託そうとはしたんだと思う。
自分の行動パターンくらい分かり切ってるし、魔女の時計の中では暇つぶしにより考察が深められているだろう……世に出ないのが残念だ。俺は先にぜんぶ知ってましたツラ出来たのに。まあ、世に出たら能力の影響下に再びだから困るが。俺の記憶はこれ以上渡さない。
……託す。つまり誰かが居たという事。
そりゃそうだ。誰かが居なきゃ何も渡せない。空に何か渡したところで落ちるだけなんだから。
それが誰か……まあ、概ね常連だろう。夜いし、その前の日ガラッガラだったし。さみしくねーし。
ついでに同類も省いて良い。同類相手は託すじゃなくって巻き込むとかだろうし。
まあ、正直流石に記憶が薄れてると言ってたのは二人なんだから二択だろフツーに、だし、正直一択だろ。能力影響力的に。
妖精にここまで執拗な事出来てたまるか。妖精なんぞは気まぐれで動くから妖精なんだよ。ついでに塗り残しをするんだよ……妖精の事バラしてたっけ。微妙だな。黙っとこ。
えぇ悪魔案件……?『鴉の悪魔』じゃないよなぁ?天使名乗り出したら終わりなんだけど。ついでにプラスの感情吸いたいだけだから良い事しますってノリで場をめちゃくちゃにした挙句に最終的には良い感じになってるけども文句だけは残るあの感じだったらもう完全に反省もなにもないヤツなんだけど。
そして推測当たってたら絶対当時の俺も同じような事思ってるわ。
でもそれはそこまで引っかかる事?
それはそう。正直犯人の関係者が分かったところで何も変わらない。知識を戻しても意味がない。いや、正直ここまで考えてるとリバイバル来そうでマジで嫌なんだけど。一応記憶がない事からの考察は自然であるんだけども……。
もう基本一定以上関わる気はないから。マジで。少なくとも考察披露はしねーし。託しもナシ!
俺がしたいのは俺じゃないとなんとも出来ないだろう状況の打破だけだ。俺じゃなくて良いのなら俺はずっと休んでいたい。勇者ってめんどいのよ。どーせ当時の俺はやれる事やるだけやったって。それで動いてないんならもうそういうモノですハイ終了!!!すべては筆者サマの言う通り!!!俺の責任終わり!!!!
違う。俺の事じゃない。引っかかりは。
俺を襲った能力は推定、記憶その他を不可逆に潰すもの。
違う。俺じゃない。俺達
じゃあ、その時の、記憶は?
俺との記憶が、きえ、た……?
忘却 忘れ去ること。忘れること。
やだ、や、だ、やだやだやだやだやだ!
もしくは、物語にとっての本当の死
そんな、いやだ、時の流れもないのに、捨てられた訳でもないのに、望んだ訳でもないのに、やだよ、忘れられたら、忘れられたら
消える。消える。レウムも『残響』も、関係なく、消える
例え『残響』はそれすら許されなくても、例えレウムは作家と共に居るとしても
いやだ。忘却なんて。置いて行かないでよ。誰かの手なんてもっと嫌だ。酷い事幾らしても良いのに、忘れるなんて一番酷いじゃないか。歪んでも壊れてもなんでも良いから読まれたいだけなのに
本来なら忘却すらも摂理と分かっている。しかし『残響』も、レウムもそれでもという読者に出会い過ぎた。期待をし過ぎた
うるさいなぁ!分かってるよ!今だって摂理くらい!読者共はそうして大人になっていく!現実の中に自分が描いた空想を実現させる事で広げていく!俺達は常に消費されゆくだけ!同じ歩幅で歩けないと置いて行かれるだけ!
それでも、さ。付き合いあるヤツに、一幕だけとはいえ、俺が悪いとはいえ、明確に忘れられたらさ。
『次』を、想ってしまうよ。
当然だとも。忘却は常にそのヴェールを広げて背後から迫る。常に得続け成長続ける読者は、余分を後ろに放り投げる事で生きていけるんだから。
それが一つ、早まっただけ。ははっ。体験版か?そうだよな。俺だけが、苦しめばいいんだけど、さ。
そうだよ。彼女の代わりに俺ばっか苦しめば幸せだよ。未来に生まれた彼女が花道のみを歩けるように。純粋に先生の作品として在るように。
……じゃあ、これが耐え難ければ、どうすれば良いのかな。
例えば、身を任せてみるとか
何に?
私に
……いーよ。許してやる。少しだけ。考えを整理する間だけだし、下手な事したら飛び起きて斬り倒すからな
良かった。一度くらい、ちゃんと夢を見たかったの
ちゃん、と……?
……あ、まだあまいものなんて、無駄な物たべてたんだ