RECORD

Eno.457 ルルベル・シャンパーニュの記録

死線


解放すれば、全て終わると思った。
この復讐も、この憎悪も、全て、清算出来るものだと、そう思ってた。

でも、どうして目の前の子供は泣いてるの。
まるで私が、悪いことをしてしまったかのように、見え、

だからぶつけた、だから――認めたくなかった。



"よく考えて終わらせるか選びなよ"




終わらせればいいじゃない。
ここで、断てば、皆が幸せになれるじゃない。

そうじゃないの?
あの竜だって、そう望んでるんじゃないの?

私は、誰かを不幸にするためにここにきたわけじゃないのにまた何かを間違えてしまったの?ここでも?






あの子供の、敵意を向けた眼差しが離れない。
大事なものを奪われたかのような、視線。
私は悪くない、悪くな、い。