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Eno.84 蘢 龘子の記録

日記:フラウィウス⑦:立派な龍

 
なんと天使様に相談しちゃいました!
元の世界でも声を聞くことはあっても、直接お話したことはなかったので…
とっても嬉しいなって思っちゃいました!

でも、そうですね。
嬉しいよりも凄いなのかも。
やっぱり天使様は凄いと思います。

わたしの果たすべき使命を考えないといけないことに
ちゃんと気づくことができましたから。


■立派な龍

 『これより我らドラゴンはヒトとヒト以外の調和を保つ存在にならねばならない』

 わたしの家族は、世界を巻き込む戦乱の中で生き抜きこの答えを得ました。

 理由は、戦乱の中でヒトが発展させた技術を見たから。
 ヒトがいずれドラゴンを超えることがわかってしまったんです。


 ヒトの技術と魔法の発展は止められず、いずれヒトは空を超えて、星海までその脚を伸ばすだろうと。そういう予測。

 そして、その技術を以ってドラゴンは駆逐されると。
 戦乱で暴れすぎたドラゴンを観ているヒトビトはいずれそそうする……と。

 ……ここからは、生存戦略というやつですね。

 だからこそ、今まで通りのドラゴンではなく龍という種族として変わるのだと
 一つは、龍が魔物としてヒトに畏怖されながらも、魔物としてヒトから駆逐されないために。
 二つは、龍がヒトと共に在ることが可能であることを示すために。
 三つは、龍がいずれヒトの仲間となるために。

 それが答え。
 世界の秩序と混沌を司る母と父の偉大な二龍の回答。

 

『これより我らドラゴンはヒトとヒト以外の調和を保つ存在にならねばならない』



 

わたしは、その使命を果たすために生まれたと口を酸っぱくして言われましたね。




 立派とは責任をもつこと。
 そう天使様は教えてくれました。
 その言葉はストンとわたしの胸に降りてきました。


 ヒトと龍が共にあり、そして調和の象徴になる使命。

 強さだけでも、善い行いだけでも
 この使命は果たすことはできません。
 わたしは……まだ大人の龍にはなれない。

 気づくことができて、ようやく一歩。
 責任を持つために必要なことたくさん考えて、動いてようやく二歩。
 でも、立派な龍になるための道がようやく見えてきました。
 
 先は長いです。
 責任もわたしには…とっても重いけど…
 重くて無意識に見ないようにしてたかもだけど…

 

わたしは、家族もヒトもみんな好きだから。


 

前に進みたいと思います。