RECORD

Eno.215 アカシの記録

半分

「今の俺は、ガワだけ人間で、中身には悪魔が入ってる」


「ガワの方も、結局俺好みに設計してるからな……普通の人間の身体じゃない」


「体力は無尽蔵に湧いてくるし、エネルギー量も程々。カニバリズム上等で、血を飲むのはしょっちゅうあること」


「普通は身体が拒否するもんだけどな。だが、俺はそれを好む」


「悪魔に近い人間。悪魔用の人間の皮。それが今の俺だ」


「だからこそ、優秀な血がとめどなく流れている場面に遭遇すると、少し目を惹かれちまう。味とか、匂いとかな」


「それがまた、人間に混ざって生活する時に困るんだよなぁ。とはいえそうしないと、悪魔の力は衰えちまう」


「悩ましいが、仕方ない」


「人間として生き続けることには、限界があるからな」