RECORD

Eno.4 七一二の記録

獬豸

獬豸かいちとは、創られた存在である。
創造主によって、泥を捏ね、綺麗な形に整えられた羊。

十二匹目までは、創造主が創った。
それ以降は殖やすことにして、千の群れになった。



彼のいるべき群れはない従うべき創造主を裏切ったのだ



獬豸とは、法の番人である。
正義を重んじ、悪を滅ぼす処刑人。

創造主の命によって、逆らう神たちを処分してきた。
羊たちにとっての正義は、創造主にあった。



彼の正義は彼にあるそれは、自分のものにだって



獬豸とは、獰猛な獣である。
草食にはそぐわぬ、好戦的な性質があった。

故に、管理者たちは枷を与え、その性質を弱めた。
悪を滅ぼすことへの執着。正義への執着。
弱めても尚、垣間見せることがあった。



彼の枷は外れているしかして、正義は歪んでしまった