RECORD

Eno.98 シスターと真竜と魔王の記録

4:どうしてこうも[ノア]

私と似た路を辿ってしまうのだろうな…シャル
幾ら頑張っても何も得られず
信じても願ってない結末を与えられ傷ついて
壊れきってないのが果たして幸か不幸か…
…いっそのように壊れきっていたら楽だろうに、難儀なものだそれは何処となく他人事で

---彼に必要なのはきっと経験だろう
裏切られたのが疵となったならば逆に小さくても良い
信頼に足る出来事を与え続ければ…と
それは嘗て過ごした酒場の者達にも言える
もしも、彼を想うならば
私が去る後も見守り支えてほしいものだ


……"愛"?"信頼?"
ハ、私にとっては不要だな…
そのような感情を抱くから傷つくのだ"だからノーウェア"は死んだのだから
だが、それよりも
『そんな些事で傷つくほどに弱くなった事実』が何よりも一番、不愉快だ

故にやるべき事を済ませ、準備を行いながら
自分が望む果ては独りで探す

最後くらいは自分の願いを果たしてみせる

彼が望む果てなんて何処にもないと気付くのはきっとその時だと彼の処刑人は知らない



【ノア】