RECORD

Eno.28 壽司寿司の記録

■15

いつだかの話。
嫌いな怪異との会話記録。

私から噂を奪った貴方に。

神から目をつけられるという事は



貴方も“先生”みたいになりますよ



やだな、と怪異は笑う。
“先生”みたいに、罪を感じていないのだと。

……どうだか



なんだかんだ、人に対して、思う事があるのでは?



そう言えば、さらに怪異は笑った。
ヒトに対して思う事はある、ヒトは好きだと。
どの口がいうのか。

食べたいものは選ぶ。
ああ、そうですか。
そういうところが嫌いだ。

それから、怪異は問う。
街の伝統だから、消えることはないだろうけど、
色々大変だろう?と、心配する真似事。

何を今さら



私がいなくとも、世界は回りますから



嫌な事から、1抜けしただけですもの



ホント、この怪異。

強がりですね



そんな話をしていれば、目の前を通り過ぎる少年が一人。

ここ、どこ~!?



……



あれ?



どうしてあの子がいるんです??



私は呼んでいませんからね!



ホントはわかってる。
だって、私達がいるんだもん。
あの子がいたって、おかしくない。

そうして、一人と怪異は、静かに逃げ出した。