RECORD
Eno.7 の記録
――祈りとはかの聖なるおとめから賜り受け継がれた胤であり、
その行え得る影響の度合いから魔法や魔術ではなく奇跡に近いものとして分類されている。
実態としては確かに胤が関与しているものの、扱い方としては祈り希ったすべてが成される訳ではない。
祈祷者及び対象者の精神状態に大きく左右され、特に聖力とは"死んだ"ものに対してはほぼ無効の能力である。
死体の蘇生は敵わず、喪われた四肢は付ける事はできども生やせず。
また精神的に死亡しているケース――一般に廃人、脳死に関わる者への干渉も困難。
対人以外では無機物、空間、事象に対しての干渉も不可能では無いもののあくまで理論上の話であり、祈禱者当人の技量に結果は大きく左右される。
彼の者の信仰と祈る心が無ければ、或いは精神にゆとりが無ければ聖なる引き金を引くことは出来ず扱いが下手ならばその祈りも届かず。
理にも干渉をしかねないからこそ、それに至る為には相応の技術が必要なものだ。
異世界への門を開く扉及び鍵の作成。
魂の物質への定着、或いは拘留。
肉体の劣化を回復させる事による疑似的な不老。
祈りと言う善感情を膨大に貯蓄する事による致命的な幸福的伝播。
人と物。それ以上の形而上的な干渉とは、人からすれば容易に行えるべきではないのだ。
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そもそも。例え聖力があったとて、異世界や魂に干渉する方法などは普遍的に知られてはいない。
*聖力
――祈りとはかの聖なるおとめから賜り受け継がれた胤であり、
その行え得る影響の度合いから魔法や魔術ではなく奇跡に近いものとして分類されている。
実態としては確かに胤が関与しているものの、扱い方としては祈り希ったすべてが成される訳ではない。
祈祷者及び対象者の精神状態に大きく左右され、特に聖力とは"死んだ"ものに対してはほぼ無効の能力である。
死体の蘇生は敵わず、喪われた四肢は付ける事はできども生やせず。
また精神的に死亡しているケース――一般に廃人、脳死に関わる者への干渉も困難。
対人以外では無機物、空間、事象に対しての干渉も不可能では無いもののあくまで理論上の話であり、祈禱者当人の技量に結果は大きく左右される。
彼の者の信仰と祈る心が無ければ、或いは精神にゆとりが無ければ聖なる引き金を引くことは出来ず扱いが下手ならばその祈りも届かず。
理にも干渉をしかねないからこそ、それに至る為には相応の技術が必要なものだ。
異世界への門を開く扉及び鍵の作成。
魂の物質への定着、或いは拘留。
肉体の劣化を回復させる事による疑似的な不老。
祈りと言う善感情を膨大に貯蓄する事による致命的な幸福的伝播。
人と物。それ以上の形而上的な干渉とは、人からすれば容易に行えるべきではないのだ。
『魂の固定ぐらい造作もないですけれどね、』
『なったとして肉体の劣化を止めるくらいですよぅ』
そもそも。例え聖力があったとて、異世界や魂に干渉する方法などは普遍的に知られてはいない。