RECORD
Eno.57 テル・メルの記録
<世界の種、ってのは……>
Pos:世界の底 残骸地帯
<世界の種、ってのは>
<文字通り、世界の種そのものだぜ>
<一部の世界は、ごく稀に新たな世界の種を生み出す>
<それは他所の世界に漂着して、水を見つけた種のように、ぱかりと開く>
<だが根を張ることはなく、芽を出して世界を観察するのさ>
<世界という土、物語という水を与えられ、茎を伸ばし葉を広げ>
<最後には花を開かせる>
<吸い続けた物語から作り出した、新たな世界という花をだ>
「また随分と壮大な話ィ。
あの浮かぶ世界にも、キミの言う種が混ざッてるワケ?」
<大正解>
<物語を読むなら、ヒトであることが一番だ>
<テルルはそうしてヒトの姿を得た種だった>
「なるほど。目的が違う、確かにその通りだねェ。
いずれ世界になる種、世界を手に入れる側のキミかァ」
<ま、そーゆーワケでアイツとは一時の協力関係だったのさ>
<乗り捨てたとは言うなよ? 生を懸けた正当な取引だ>
「わかッたわかッた」
<まぁだ不機嫌そうだなぁ>
<んー、マシュマロうめぇ>
「アッそれボクの!? ちャんと順番守りなァ!」
<ゲハハ、このキング様にオマエのルールが通用するとでも?>
「黙れェ!」
<ゲハハハハ……>
☆彡
Pos:フラウィウス 宿泊施設
「どっへぁ」「何だ今の」「ホントに」「クシャミか」「……?」
「我ながら」「わからん」「ちょっと」「のんびりしすぎて」「調子狂ったか」
「まいいや」「とりあえず」「今は」
*聞こえる声に意識を向ける――
<世界の種、ってのは>
<文字通り、世界の種そのものだぜ>
<一部の世界は、ごく稀に新たな世界の種を生み出す>
<それは他所の世界に漂着して、水を見つけた種のように、ぱかりと開く>
<だが根を張ることはなく、芽を出して世界を観察するのさ>
<世界という土、物語という水を与えられ、茎を伸ばし葉を広げ>
<最後には花を開かせる>
<吸い続けた物語から作り出した、新たな世界という花をだ>
「また随分と壮大な話ィ。
あの浮かぶ世界にも、キミの言う種が混ざッてるワケ?」
<大正解>
<物語を読むなら、ヒトであることが一番だ>
<テルルはそうしてヒトの姿を得た種だった>
「なるほど。目的が違う、確かにその通りだねェ。
いずれ世界になる種、世界を手に入れる側のキミかァ」
<ま、そーゆーワケでアイツとは一時の協力関係だったのさ>
<乗り捨てたとは言うなよ? 生を懸けた正当な取引だ>
「わかッたわかッた」
<まぁだ不機嫌そうだなぁ>
<んー、マシュマロうめぇ>
「アッそれボクの!? ちャんと順番守りなァ!」
<ゲハハ、このキング様にオマエのルールが通用するとでも?>
「黙れェ!」
<ゲハハハハ……>
☆彡
Pos:フラウィウス 宿泊施設
「どっへぁ」「何だ今の」「ホントに」「クシャミか」「……?」
「我ながら」「わからん」「ちょっと」「のんびりしすぎて」「調子狂ったか」
「まいいや」「とりあえず」「今は」
*聞こえる声に意識を向ける――