RECORD

Eno.42 ファリスの記録

日記11:賑やかな昼下がり

ひさびさ酒場に顔を出したら
これはこれで知らない顔とにぎやかにしゃべることができたし
バッタリとシュルにも会えたし
すげー楽しかった。
それに、やっぱりこの島はサイコーだ、と。
あらためて思う。

魔王の娘。
魔貴族といえど落ちこぼれ。
人間から魔族になったやつ。

あの場にも三者三様の「魔」がいたわけだけれど。

魔族も天使も悪魔も神も
ここでは等しく闘士である。

そんなことを言っていた奴の言葉に俺はようやく合点がいった気がした。

最初この島での生活が楽しいのは
思う存分潰し合うつもりで戦いあえるからだと思っていた。
勿論それも要因のひとつだ。

けど改めて考えてみりゃあ、
ここには、少なくとも試合に於いて
生まれの上下なんてもんがなかった。

……とんでもなく心地がいいもんだったんだ、それは。

山盛りの唐揚げ、俺も注文した奴だけど
シュルが埋もれそうになってたしけっこう食ったんだよな、と
思い出しながら。
さて。

魔族ふたりによく奢って奢り逃げしてやがる妖精さんは
いつ捕まえてオハナシしたもんかね、と。
そう思ってつい笑っちまった。