RECORD
Eno.57 テル・メルの記録
*ひらく
『おめでとう』
(――ああ)
『お前の世界に物語が一つ』
(胸が高鳴る)(心が躍る)
(この胚が)(殻の内側の)(全てが)
『心よりの献身を捧げよう』
(――歓喜)
幕を開けて
明かりを点けて
一瞬も見逃さないで
終演まで
この目玉にバターを塗って
私は筆をとらない
私は糸を引きはしない
それでも
私は最前席の観客
私は貴女を孕むゆりかご
蔓はまだ足の先
それでも貴女は来てくれるのね
「あぁ」
「全部見たい」
「全部読みたい」
「指先が乾く前に」
「はやくページをめくらせて」
「栞はいいの」
「ページ」「行」「何文字目?」
「全部この根が覚えてる」
「それでも」
「このひとときがいつまでたっても嬉しくて」
「たのしくて」
「きっと現在を」
「またなぞってしまうんだ」
「末永く」「よろしく」
「俺の」「はじめての」「物語」
*本を閉じても、思い出は永遠に。
*――種は最初のふたばを開いた。
▼
[<略>ENo.272 最海の船守 『残響』 様の発言を引用しました。]
(――ああ)
『お前の世界に物語が一つ』
(胸が高鳴る)(心が躍る)
(この胚が)(殻の内側の)(全てが)
『心よりの献身を捧げよう』
(――歓喜)
幕を開けて
明かりを点けて
一瞬も見逃さないで
終演まで
この目玉にバターを塗って
私は筆をとらない
私は糸を引きはしない
それでも
私は最前席の観客
私は貴女を孕むゆりかご
蔓はまだ足の先
それでも貴女は来てくれるのね
「あぁ」
「全部見たい」
「全部読みたい」
「指先が乾く前に」
「はやくページをめくらせて」
「栞はいいの」
「ページ」「行」「何文字目?」
「全部この根が覚えてる」
「それでも」
「このひとときがいつまでたっても嬉しくて」
「たのしくて」
「きっと現在を」
「またなぞってしまうんだ」
「末永く」「よろしく」
「俺の」「はじめての」「物語」
*本を閉じても、思い出は永遠に。
*――種は最初のふたばを開いた。
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[<略>ENo.272 最海の船守 『残響』 様の発言を引用しました。]