RECORD

Eno.7  の記録

*欺瞞たる

 

「その辺転がしときゃ愉快な見世物にはなる」



「――なんて捨て駒にするほど俺はアレをぞんざいに扱った覚えはねえな。
……いや? 面白半分で地獄行きになるだろう行先を見送りゃしたが、その先は知った事じゃない」

「アレには利用価値がある。俺の手元にあった方が都合は良い。
その扱い方も知らねえヤツの所に放るよか余程と世の役に立つのさ」



「だからさっさと世の全てに絶望すりゃ良いんだが」



欺瞞に満ちて、人への期待を棄てて、それで尚救いにだけ縋って生きればいい。
そうすれば大層使いようが良くなる。
アレの人間性そのものまでが不要とは言わないが、無駄な期待はするだけ擦れるだけだ。
ならさっさと折れるだけ手折るのも一種の情だろう。


「ま、そうならずとも諦めは簡単につくし逃げ道は幾らでも用意してやってる。
無理矢理は俺の趣味じゃねえし、アレがそう択ぶと言う事のが余程と重要だ」

「だが――そうだな。こう成り得ると言う意味を込めて、故に首輪を授けてやろう」




エアレーズ。
エアレーズ・ジュヘナザート。

仮称だ。
当人がそう認めるまでの。