RECORD

Eno.34 シャルティオの記録

【13 なかなおりとやくそく】


 部屋で休んでいたら、ニーズが窓から来た。
 ニーズはいつものニーズだった。
 良かった、って心から安堵した。

 『ニーズのばか!』僕は本気で怒った。
 あんなに泣いたのはいつぶりかな。
 兄さんと訣別した夜以降、初めてかも。

 もういなくならないでね、僕の友達。
 過去の夢なんかじゃ、ないんだから。

「…………」


 ニーズは僕と約束をしてくれた。
 もう黙っていなくならないこと。
 もうひとりで抱え続けないこと。
 僕は、君を信じているからね。

「──おかえり!」