RECORD

Eno.34 シャルティオの記録

会話_3

 
 ニーズと仲直りした翌朝のこと。

「…………」


 僕は見事に、熱を出した。
 身体が朝から変だった。
 このところ戻り掛けていた体調が、
 悪化したような感じがして。

 起き上がることが辛かった僕の異変に、
 いち早くキィランが気付いて
 手袋嵌めた手を当てたんだ。

「休みなさい」


「…………はい」


 手袋越しでも熱かったらしい。
 僕の冷たい身体が、明らかに熱を持っていた。

「私は席を外していましたけど〜。
 昨日、思いっきり泣いたんでしたっけ?
 この熱はその影響なんじゃないですかね〜」


 僕は、こくりと頷いた。

「きょうこそ……ダイナーに……
 いき……た……」


「休めっつってンだろゴラ。
 物理的に意識トバしてやろうかァ?」


「………………はい」


 物理的に義足を遠ざけられちゃった。
 はい、休みます、はい……。

 キィルが、諦めた僕を甲斐甲斐しく世話してくれた。
 昔からよく体調を崩してた僕。
 キィルの看病は手慣れている。

「……こういうのはね、1日休みゃァ何とかなりますよ。
 風邪とかじゃないですし、反動負荷も治りかけですし。
 だから焦らないでゆっくりしていてくださいな」


「でも心配なので、明日か明後日辺りにダイナー行く時は、
 私が背負っていきますから」


「…………過保護ー」


「だってシャル様が危なっかしいんだもん……」


 そんな会話をして。
 僕はまた眠くなって、眠りについたのだ。

 心配事は何とかなったから。
 早く治して、またみんなに会えたらいいな。

 リオとニーズとにーさまはお見舞いに来てくれたけれど。
 シンやソラ、おとーさんやスシさんとは久しぶりかな?
 あいたいな。