RECORD

Eno.250 レインコートの男の記録

“解体”

 

「え、なに。 アイツのことが知りたい、だって?」



「いいけど、報酬はもらうぜ?」



「はい、前金ありがとね〜! それで、何が知りたいって?」



「ああ、“解体”って何なのかってことか」



「そうだなあ…」



「読んで字の如く、対象を解体し切り離す」



「特殊能力じゃなくて、人間や物体、神まで解体してきた事による技術向上の末に編み出されたもんね。
ここ重要!これは技術



「目に見えるもんはもちろん、概念とか見えないもんまでアイツレインが認識して実際にそれが存在するなら”解体可能なのよ。
ただし、解体したものを再び貼り付けることは不可ね」



「んでデメリットとして、目に見えないものを解体する時は、脳にめっちゃ負荷がかかって記憶の混濁が起こるってわけ。
だから乱用禁止!」



「こんなもんでいい?」



「それとさ、」



「残りの報酬はいくらくれる?」



「あれだけの情報だ、追加料金が発生しないわけないだろ?」



「さっきの前金だけじゃ足りるわけないじゃん!」



「…あれ、もしかして払えない?」



「じゃあそうだなあ…」



「払えないなら体で、って言うよな?」



ケラケラ。