RECORD

Eno.61 ニーズヘッグの記録

*通信傍受*

……あーあ。流石に異世界だと俺も介入失敗しちゃうかぁ。まっ、別にアレはこうなっても問題は無いしね〜

けど、どう動かしたものかな?これ以上暴走させると流石の俺でもちょ〜っとばかり不味いことになりそうだしなぁ

そ〜だね……こうなったら……



───────此処に存在を置いていか。幾分とまあ、入り組まぬ場所に居たものだ


わあ☆珍しいね〜、キミが俺に用とか、天地がひっくり返らないとないものだと思ったよ☆


───────御託の展示会は終わらせておけ。単刀直入に問おう。
───────何故、ニーズヘッグ05:Nidhoggの記憶を消そうとした?



ええ〜?どうしよっかな〜?答えてあげてもいいんだけど…………

………じゃ、答えたげる代わりにさ?周囲にある呪符をけしなよねっ☆



──────勘づいていたか……約束は、破棄するな


俺はキッチリしてるからね。嘘はつかないよ☆



何かの消滅音


──────これでいいか。


おっけーおっけー!
……と言ってもまあ、簡単な話だけどね?

あの子Nidhoggは暴走の予兆があった場合、そういう事をする手筈なんだよ。

ま、2回目・・・は消しきれなかったみたいで失敗しちゃったけどね☆


──────………………。


キミなら………07:Tukuyomiツクヨミ。知っているだろう?

かつての"ヨルムンガンド討伐戦"の結末。


──────その呼び方をするな。


わがまままだね〜?ミッちゃん☆


──────………………………


まあ話が進まないから進めるけどさ?
あの時、彼が迫り来るヨルムンガンドに単騎で立ち向かった結果。

情報に踊らされた・・・・・人々が彼の背を貫いた結果。

ありとあらゆる恩を無視して、只々扇動のまま非難と口撃をした結果。


見たいものだけ見ようとして、信じたいものを信じた結果!!



───────……………


別にね?俺はキミたち兄弟機きょうだいが嫌いな訳じゃないのさ。
寧ろ、よっぽど"ヒト"よりは愛してるよ?

まあさ、俺もヒト様の為の機械仕掛けの神デウス・エクス・マキナの自覚はある。

だから、あの時以降の記録を消したげたんだよ、俺は。


───────正しいか判断しかねるな


キミからすりゃそうかもね。
キミは曲がりなりにも"ヒト"なんだろう?なら、判断しかねるのもしょうがないさ。

ケド……さ?もし我々決戦兵器が黒い感情からくる暴走を引き起こしたらどうなるか……

キミも、見ただろう?隠された神話の再来を。


彼は、良くも悪くも純粋だ。
……と言っても、03:Raラーちゃんみたいな可愛さとか、05:Yggdracilユグドラシルみたいな神聖性みたいなやつじゃないよ?


───────………



内側に積もる負の感情を。
竜の再来を防ぐ為に掛けられたロックを。

そんな状態で、もしも、自己を得て、願望に手を伸ばしたらどうなるか。

……ま、そんなとこさ☆


───────……疑いは晴れんな。


頭が固いねえ、みっちゃんは!
好きなだけ疑って、好きなだけ取捨選択するといいさ☆




全ては、最善のためだからね。








────────……………。